画面狭しと跳ね回り、時にふてくされ、時に全身で感情を爆発させるチコちゃん。その生き生きとしたボディーランゲージを担っているのが、卓越した技術を持つスーツアクターだ。業界内やファンの間では、卓越した身体能力と小柄な体格を活かしたパフォーマー・木戸口マイをはじめとする熟練のアクター陣が、この過酷な着ぐるみ操演を支えていることで知られている。
子どもの予測不能な動きを大人が再現するのは容易ではない。重心の低さ、首のかしげ方、感情が高ぶった際の手足のバタつき。アクターは視界が極端に制限された特殊なスーツを身にまといながら、スタジオの床を踏み鳴らし、全身全霊で「生意気盛りな5歳児」の魂を肉体に宿らせている。