小泉今日子という存在は、常に日本のエンターテインメント界のパイオニアであり続けた。「キョンキョン」の愛称でアイドル界の頂点に立ちながらも、彼女は常に自らの意志でイメージを破壊し、再構築してきた歴史を持つ。自ら立ち上げた会社での舞台制作事業は、その最たる例だ。
大手事務所からの独立、そしてプロデューサーとしての裏方への本格参入。既存の芸能界のパワーバランスに頼らず、自分が面白いと信じる小劇場作品や企画を自ら予算を繰り出して形にする手法は、当時の業界関係者を驚かせた。権威や過去の栄光に固執せず、表現の自由と責任を自ら背負うスタンスは、後進の女性アーティストたちに計り知れない勇気を与えた。
自分自身を他人の消費財にさせないという強い信念。それは、世間がどう捉えようと自らの選択に誇りを持つという彼女の生き方そのものであり、現在も若手クリエイターたちを引き寄せる強烈な磁場となっている。