パンフレットや募集要項の美辞麗句だけでは見えない学園生活の空気感は、実際の現場に足を運ぶことでしか掴めません。東京自動車大学校 オープンキャンパスに参加した来場者の動向や、在校生への直接取材から見えてきたリアルな情景をレポートします。
小石川のキャンパス内に足を踏み入れると、まず圧倒されるのが実習車両の多様性です。特定メーカーの単一モデルに偏ることなく、国産各社の乗用車からトラック、EV、ハイブリッド車、輸入車までズラリと揃えられています。オープンキャンパスでは、単なる施設見学にとどまらず、実際に工具を手にしてエンジンの分解・組み立てやタイヤ交換を体験できるプログラムが用意されており、教官と学生の距離感の近さを肌で感じ取ることができます。
在校生の手記や取材インタビューからは、以下のような生々しい実感が語られました。
「入学前は『車が好き』という気持ちだけでやっていけるか不安でした。最初の数ヶ月は工具の名前や基本的な電気回路の計算に苦しみましたが、先生方が放課後もマンツーマンで付き合ってくれたおかげで、模擬テストの点数が跳ね上がりました。サボろうとすれば容赦なく指導が入りますが、本気で整備士になりたい人間を見捨てることは絶対にありません」(2級自動車整備科・2年生男子)
「工具の扱い方一つで大怪我につながるため、実習場での安全確認の声出しは本当に厳しいです。ネットで『厳しい』と書かれる理由はそこだと思いますが、プロとして現場に出る以上、命を守るための厳しさは当然だと今では納得しています」(1級自動車整備科・3年生女子)