「ただのほくろ」が皮膚がん?基底細胞癌の初期症状と見分け方の真相

「ただのほくろ」が皮膚がん?基底細胞癌の初期症状と見分け方の真相

「ただのほくろ」が皮膚がん?基底細胞癌の初期症状と見分け方の真相について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

基底細胞癌の第一選択となる治療法は、外科的手術による病巣の完全切除です。放射線治療や抗がん剤を用いた薬物療法、光線力学的療法(PDT)も選択肢として存在しますが、根治性と再発率の低さにおいて外科切除に勝るものはありません。

ここで多くの患者が直面する最大の不安が、基底細胞癌における顔の切除です。顔の中心部は皮膚の余裕が少なく、目・鼻・口の形状がミリ単位の歪みにも敏感に反応します。病巣を完全に取り除くためには、肉眼で見える病変の境界から2〜4ミリメートルほど外側を離して切除する「安全マージン」の確保が不可欠です。しかし、大きく切除すればそれだけ皮膚が欠損し、単純な縫合だけでは小鼻が引きつれたり、まぶたが閉じなくなったりする機能障害や外見の変形を招きます。

このジレンマを解決するため、高度な医療機関では形成外科医と皮膚腫瘍外科医の綿密なチーム医療が実施されています。腫瘍を完全に取り除いた後、周囲の皮膚をパズルのようにスライドさせて欠損部を埋める「局所皮弁術」や、耳の後ろなど目立たない部位から皮膚を移植する「全層植皮術」を駆使し、傷跡をしわの線(皮膚緊張線)に一致させて目立たなくする再建手術が行われます。

気になる基底細胞癌の手術費用ですが、すべて公的医療保険が適用されます。局所麻酔による日帰り手術であれば、3割負担で約2万〜4万円前後です。病巣が大きく、全身麻酔下での入院(3〜7日間程度)を伴い、高度な皮弁形成術を行う場合でも、自己負担額は8万〜15万円前後に収まります。さらに「高額療養費制度」を活用すれば、所得に応じた一定の自己負担限度額を超えた分は払い戻されるため、経済的負担を理由に治療を躊躇する必要はありません。

納得のいく治療を受けるための基底細胞癌の名医や病院を選ぶ基準としては、以下の3点が不可欠です。

  • 日本皮膚悪性腫瘍学会や日本形成外科学会の専門医・指導医が在籍していること
  • 切除術中に組織の断端を顕微鏡で迅速に判定できる「術中迅速病理診断」の体制が整っていること
  • 皮膚科での確実な病巣切除と、形成外科での高度な再建手術が同一施設内で連携して完結できるがんセンターまたは大学病院であること
清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。