1955年9月2日生まれの巻上公一は、2026年に70歳の節目を迎えています。一般的なミュージシャンであれば名誉職的なリユニオンや過去のカタログの再演に安住しがちな年代ですが、同氏の表現欲求には一切の停滞が見られません。現在進行形でヒカシューの全国ツアーや定期ワンマン公演を精力的に敢行しており、東京・吉祥寺STAR PINE'S CAFEなどを舞台にしたマンスリー公演は、毎回満員のリスナーで埋め尽くされています。
ステージ上で繰り広げられるのは、過去のノスタルジーとは無縁の「純粋な即興と構築のせめぎ合い」です。声帯を極限まで酷使する重層的な倍音発声、予測不能な身振り、コルネットの鋭利なブロー、そして空中を手探りするように空間の静電気を音階へ変換するテルミンの響きが、何重ものレイヤーを形成します。同氏のライブ最新情報やスケジュールは、公式ウェブサイト「ヒカシュー公式サイト」および公式X(旧Twitter)にて緻密にアップデートされており、現代音楽のフェスティバルからジャズクラブ、さらには海外のアヴァンギャルド・コレクティブとの共演まで、ジャンルの境界を軽々と越境し続けています。
また、自身が総合ディレクターを務める地元・静岡県熱海市での芸術祭「熱海未来音楽祭」も年々その規模と深度を増しており、地域創生と尖鋭的なアート表現を両立させる稀有なキュレーターとしても確固たる地位を築いています。