全国的なニュースとして取り上げられ、賛否両論の渦を巻き起こしたのがびわ湖花火 目隠しフェンス真相にまつわる一連の騒動です。湖岸の遊歩道(なぎさ公園周辺)に高さ約4メートルもの遮蔽幕が張り巡らされ、有料チケットを持たない一般市民や地元住民が湖面を一切見られなくなった光景は、SNS上でも激しい批判を浴びました。
実行委員会がこのような強硬手段に出た最大の理由は、2001年の明石歩道橋事故や2022年の韓国・梨泰院雑踏事故に代表される「群衆雪崩の防止」にあります。大津港周辺の道路幅は限られており、無料エリアの歩道に数十万人規模の立ち止まり客が発生すれば、転倒や将棋倒しによる壊滅的な事故が誘発されかねません。警備会社および警察当局の試算では、視界を物理的に遮断して人の滞留を防ぐことが「唯一実行可能な安全対策」と判断された経緯があります。
しかし、びわ湖大花火大会 ネットの反応を検証すると、「税金も投じられている公共の琵琶湖を壁で塞ぐのは横暴だ」「地元住民への配慮が欠落している」といった憤りの声が根強く残っています。結果として、「公共空間の安全管理」と「市民に開かれた祝祭の共有」という相反する二つの理念が激突し、湖畔の景観がフェンスによって分断されるという苦渋の選択が現在も続いているのが現実です。