東京都庁における巨大な組織網の中で、明確に「出世の王道」と位置づけられているのが政策企画局と財務局です。この2局は都政の頭脳と財布の役割を果たしており、将来の幹部候補が20代後半から30代にかけて集中配属される傾向にあります。
政策企画局は、知事の公約具体化や重要戦略の策定を担うトップマネジメント直属の組織です。知事答弁の作成や突発的な特命プロジェクトの推進を通じて、首長や副知事の目に直接留まる機会が圧倒的に多く、ここでの実績がその後のスピード昇進を大きく左右します。
一方の財務局は、各局から上がってくる予算要求を厳しく精査・査定する強大な権限を持ちます。財務局主計部での予算査定経験を積んだ職員は「都政全体の事業構造を把握している」と見なされ、各事業部門へ課長・部長として送り込まれる際にも強い主導権を発揮します。都庁1類B採用からの出世を目指す層にとって、これら花形部署への配属歴は将来の局長・次長ポストを狙うための必須要件となっています。