『君の瞳は1万ボルト』は堀内孝雄の単独名義でリリースされたため、名実ともに堀内孝雄のソロ代表曲として認知されています。しかし、この作品の成功はソロ活動にとどまらず、アリスというバンド全体のパワーバランスと存在価値を劇的に押し上げる結果をもたらしました。
アリスは谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の3名による強固なアンサンブルを特徴としていましたが、フロントマン2人がそれぞれ強力なヒットメーカーとしての実力を証明したことで、グループの厚みは一気に増すことになりました。堀内の持つ力強いボーカルとメロディセンスが広く一般層に浸透したことで、アリスのステージ上でも本楽曲は欠かせないキラーチューンとして歌い継がれていくことになります。
ソロとグループの両輪が見事に噛み合い、互いのファン層を拡大させていく好循環を生み出した好例として、日本の音楽ビジネス史においても高く評価されています。