検索エンジンで北見工業大学をリサーチすると、ネガティブな検索候補が並ぶ現象が見られます。この背景には、主に3つの要因が絡み合っています。
第一の要因は、オホーツク圏という地理的立地です。冬にはマイナス20度近くまで冷え込む寒冷地に位置することから、本州出身の受験生や保護者から「生活が過酷でやばいのではないか」という生活環境面での懸念が先行し、それが言葉の独り歩きを生んでいます。
第二に、河合塾やベネッセなどの模試データにおける北見工業大学の偏差値が見かけ上「45.0〜47.5前後」と表記される点です。私立大学の偏差値と国公立大学の偏差値は母集団や必要科目数が異なるにもかかわらず、数字だけを切り取って「私立中堅と同等、あるいはFランに近い」と短絡的に格付けするネットユーザーが後を絶ちません。しかし、ボーダーフリー(定員割れで不合格者が出ない大学)を指す本来のFランク大学の定義から見れば、個別学力検査を課し倍率も発生している同大学が該当しないことは明白です。
第三に、地方単科大学特有の知名度のギャップです。総合大学のように文系学部を持たず、一般層への露出が少ないため、首都圏の一般家庭では名前を聞いたことがないという理由だけで誤認されるケースがあります。報道各社の調査や教育関係者の証言でも、「理系採用担当者で北見工大を知らない者はいないが、文系の一般社会では認知が偏っている」と指摘されています。