『英語日記BOY』が多くの読者を惹きつける最大の理由は、「英語が話せる」という曖昧な状態を明快に再定義した点にあります。新井リオ氏は自著の中で、「英語が話せる状態とは、自分の言いたいことが瞬時に英語で言えること」と位置づけました。市販の単語帳に載っている定型文をいくら暗記しても、自分自身の感情や生活実態と結びついていなければ、実際の会話で即座に口から飛び出すことはありません。
本書で提唱されている「新井リオ式・英語日記のやり方」は、以下の5つの明確なステップで設計されています。
ステップ1:言いたいことを日本語で1文メモする
教科書的な表現ではなく、「今日起きた出来事」や「自分が感じた本音」を、普段話している自然な日本語(1〜2文)でスマートフォンのメモ帳に書き留めます。
ステップ2:自力で英訳し、翻訳ツールや検索で補正する
いきなり自動翻訳にかけるのではなく、まずは知っている単語を絞り出して自力で英文を構築。その上で辞書や検索エンジン、添削ツールを駆使し、ニュアンスのズレを修正します。
ステップ3:スマートフォンの音声認識(Siri等)で発音をテストする
作成した英文を声に出してスマホの音声認識機能に吹き込みます。正しく文字起こしされれば、客観的に通じる発音ができている証拠となります。認識されなければ、発音記号や音の連結(リンキング)を見直して反復練習を行います。
ステップ4:オンライン英会話を活用して実戦添削を受ける
自作した英文をオンライン英会話のレッスン冒頭で講師に提示し、「このシチュエーションでネイティブが使う自然な表現か」を確認します。単なる雑談で終わらせず、自分が言いたいフレーズをブラッシュアップする場としてレッスンを位置づける点が極めて機能的です。
ステップ5:LINEの「自分専用グループ」をデジタル単語帳にして復習する
添削を終えて完成した「自分だけのオリジナル英文」を、LINEで作成した1人グループに投稿。日々の隙間時間に通知を見返したり音読を繰り返すことで、脳内辞書へ深く刷り込んでいきます。