ネット上でアイコン的に使われる「FXであり金全部溶かした人の顔」のオリジナルは、漫画家・ちょぼらうにょぽみ氏によるギャグ漫画『あいまいみー』(竹書房)の原作第34話およびアニメ第2期第9話に登場するキャラクター「ぽのか先輩」のワンシーンです。主人公たちがFX取引に手を出し、あっという間に資金を消失した際に描かれた、感情が完全に抜け落ちた虚無の表情が読者の間で大反響を呼びました。
このワンシーンが単なる漫画のパロディを超えて定着した背景には、日本の個人FX市場の激動の歴史が存在します。特に2010年代以降、ニコニコ生放送やYouTubeでのトレード生配信が普及し、生放送中に為替の大暴落に直面して数百万円が数秒で消え去り絶叫する配信者の姿がリアルタイムで拡散されるようになりました。架空のギャグ顔が、現実の配信者の絶望と完全にリンクしたことで、ネットスラングとしての地位を不動のものにしたのです。