インパクト抜群のネーミングから、タレントの木村拓哉さんにちなんだ料理かと誤解されることも少なくありません。しかし、キムタクご飯の名前の由来は、主材料である「キムチ」と「たくあん」の頭文字を掛け合わせた、極めてシンプルで親しみやすいものです。
発祥の地は、長野県塩尻市の中央部にある学校給食センター。長野県は古くから各家庭で独自の漬物を漬ける豊かな食文化が根付いていましたが、時代の変化に伴い、子どもたちの「漬物離れ」が進んでいました。そこで「子どもたちに地元の漬物文化に親しんでほしい」「発酵食品を無理なく美味しく給食で食べてほしい」という現場の管理栄養士の熱い想いから考案されたのが始まりです。
地元の特産であるたくあんと、子どもたちに人気の高かったキムチを組み合わせ、豚肉のコクとごま油の風味を加えたところ、子どもたちの間で大ヒットを記録。給食の残食率が劇的に減った伝説のメニューとなりました。その後、塩尻市役所や給食関係者がレシピを公開し、全国放送の『秘密のケンミンSHOW』をはじめとするメディアで取り上げられたことで、全国区の人気ご当地グルメへと成長を遂げました。