ネット上では「ブームが去って勝てなくなった」という単純化された言説が散見されますが、これは競馬界の構造的な現実を見落とした誤解です。
JRA女性騎手には、女性騎手永続的な2kg減量特典(見習期間終了後も適用)が存在しますが、見習期間中の最大4kg減の恩恵と比べると、その差は歴然です。特にダート短距離戦など「前に行って粘り込む」競馬では、4kg減の破壊力は絶大でした。
減量記号が取れていく過程で勝率が落ちるのは、藤田菜七子元騎手や永島まなみ騎手、古川奈穂騎手らすべての女性騎手、ひいては男性の若手騎手全員が等しく通る「登竜門」です。今村聖奈騎手が直面しているのは人気の衰退ではなく、「斤量のアドバンテージに頼らない本物の技術力」を身につけるための必然的な成長プロセスなのです。