婦人科領域で多用される「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」は、三大婦人漢方薬と呼ばれますが、適応する体質(証)が明確に分かれています。
加味逍遙散との違いは、精神症状と熱感の有無です。当帰芍薬散が「冷え・むくみ・体力低下」に悩む人を対象とするのに対し、加味逍遙散は「イライラ・のぼせ・情緒不安定」といった気の上昇(気逆)が目立つ方に適しています。
もう一方の桂枝茯苓丸との使い分けは、体力の充実度が基準です。桂枝茯苓丸は比較的体力があり、赤ら顔で下腹部に圧痛を伴う「瘀血(血の滞り)」タイプに向いています。体力のない痩せ型〜普通体型で貧血傾向にある場合は、当帰芍薬散が第一選択となります。