保険料が戻る仕組みの盲点とは?あんしん生命の損得ラインを追う

保険料が戻る仕組みの盲点とは?あんしん生命の損得ラインを追う

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掛け捨て保険に毎月何千円も払うのはもったいない。その心理の隙間にピタリとはまったのが「メディカルKit R」だ。所定の年齢(60歳や70歳など)に達した際、それまでに支払った保険料から給付金として受け取った金額を差し引いた差額が「健康祝金」として全額戻ってくる。入院や手術がなければ、払ったお金が丸々手元に戻る計算だ。

だが、最新の保障改定を経て見えてきたのは、見過ごせない「機会費用」という壁である。還付金が戻る仕組みを成立させるため、毎月の保険料は同等の保障内容を持つ掛け捨て型医療保険の約1.5倍から2倍近くに跳ね上がる。物価上昇局面において、数十年にわたり余分な現金を保険会社へ無利息で預け続けている状態に近い。

もうひとつの盲点は、還付年齢を迎える前に大きな病気を患ったケースだ。がん保険の対象となるような重篤な治療で入院や手術が重なり、支払った給付金総額が既払込保険料を超えた瞬間、還付金はゼロになる。もちろん保障自体は機能しているため「保障を買った」と考えれば損ではない。しかし、高額な保険料を負担し続けた心理的見返りとしてのキャッシュバックを期待していた層にとっては、冷や水を浴びせられる結果となる。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。