物語の始まりは現代の東京。どこにでもいる平凡な中学生だった鈴木夕梨(ユーリ)は、ある日突然、水溜まりから現れた無数の手に引きずり込まれ、古代アナトリア高原の強国・ヒッタイト帝国(現在のトルコ中央部)へとタイムスリップしてしまいます。
召喚の主は、冷酷非道なヒッタイトの第1皇妃(正妃)・ナキア。彼女は自らの産んだ幼き皇子ジュダを帝位につけるべく、呪殺の生贄(いけにえ)としてユーリを異世界から呼び寄せたのです。命の危機に瀕したユーリを救い出したのが、知勇兼備の第3皇子カイル・ムルシリでした。カイルはユーリを自らの側室と偽ってナキアの手から庇護し、元の世界へ帰すための方法を模索します。
しかし、ユーリの持つ現代的な知恵や、窮地で見せる類いまれな行動力と勇気は、やがてヒッタイトの民や軍から「戦女神(イシュタル)の化身」として崇められることに。元の時代へ戻る機会を何度も得ながらも、激化する国家の危機とカイルへの深い愛情から、ユーリは自らの意志でこの過酷な古代世界にとどまり、戦う決意を固めていきます。