統計上は上位1割であるにもかかわらず、本人が「裕福になった実感を持てない」最大の要因は、額面から差し引かれる各種控除の重さにあります。額面500万円の給与所得者に対しては、厚生年金・健康保険・雇用保険などの社会保険料が年間約70万〜75万円差し引かれ、さらに所得税(約13万〜15万円)や住民税(約24万〜26万円)が控除されます。結果として、年収500万女性の手取りは年間で約380万〜395万円、手取り比率は約76〜78%程度に落ち着きます。
給与体系が「月給+賞与(夏冬各2ヶ月分)」の場合、月々の額面基本給は約31万円となり、月々の手取り額は約24万〜25万円前後です。賞与なしの完全年俸制(12分割)であれば、月々の手取りは約32万円程度となります。この手取り水準から家賃や固定費を支払っていくため、無計画にお金を使えば手元に十分な余力は残りません。
ここで大きな差を生むのが、女性年収500万の税金控除をいかに戦略的に活用するかという視点です。独身の場合、配偶者控除や扶養控除が使えないため、税金面では単身者特有の重圧がかかります。だからこそ、確定拠出年金(iDeCo)による所得控除や、ふるさと納税による住民税控除の活用、さらには新NISAでの非課税運用を組み合わせ、可処分所得を目減りさせないマネーリテラシーが求められます。