ネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に見受けられるのが、「ヒノカミ神楽は炎の呼吸の派生技なのか?」という初歩的な混同です。また、「碧羅の天は炎柱・煉獄杏寿郎から教わった技なのか」という誤解も散見されます。
ここで碧羅の天の真相と裏設定を明確に正しておきましょう。
作中で煉獄杏寿郎の父・槇寿郎が語った通り、歴史上あらゆる呼吸(水・雷・炎・岩・風)は「日の呼吸」から枝分かれした派生に過ぎません。「火の呼吸」と呼ぶことすら固く禁じられていた歴史があり、煉獄家が伝承してきたのはあくまで「炎(ほのお)の呼吸」です。したがって、炭治郎が放つヒノカミ神楽は炎の呼吸ではなく、失われたはずの「日の呼吸そのもの」が神楽舞の形で竈門家に奇跡的に継承されてきたものです。
さらに興味深い裏設定として、竈門炭十郎が病弱な体でありながら氷点下の雪山で夜通し舞い続けることができた「呼吸の極意」があります。炭十郎は無駄な動きを極限まで削ぎ落とし、血管や筋肉の動きを透視する「透き通る世界」に到達していました。炭治郎が無限列車で見せた「碧羅の天」は、父が舞っていた姿の単なる模倣ではなく、無意識のうちに父の境地へと近づきつつあった決定的な兆候だったのです。