多くのトレーニーが現場で頭を悩ませるのが、「ベンチプレスの重量に対して、ダンベルは何キロを扱えれば妥当なのか」という相対強度の問題です。一般的に、左右独立したウェイトをコントロールするダンベルプレスでは、肩甲帯の安定筋群や前鋸筋、回旋筋腱板(ローテーターカフ)への負荷が増大するため、扱える総重量はバーベルよりも確実に低下します。
スポーツ指導の現場で広く用いられているダンベルプレス重量換算の算出ロジックは以下の通りです。
【ベンチプレス換算計算の目安式】
ダンベルプレス片手の重量目安 = ベンチプレス挙上重量 × 0.35 〜 0.40
(※両手の合算重量で換算した場合、ベンチプレス重量の約70〜80%相当)
例えば、ベンチプレスで100kgを1回(1RM)挙げられる実力を持つ場合、ダンベルプレスの片手重量は約35kg〜40kgがひとつのベンチマークとなります。もし片手30kgで限界を迎えてしまうのであれば、体幹やインナーマッスルの安定性不足、あるいは左右の筋力アンバランスがボトルネックになっている証拠です。
両種目の特性とパフォーマンス指標を以下の比較表に整理しました。