作中の序盤から多くの読者に強烈なインパクトを与えたのが、愛らしい少年姿から突如として太った中年男性へと変貌する「おじさん姿」です。この姿になるのには、妖精族ならではの明確な設定と心理的理由が存在します。
妖精族には姿を自在に変える変身能力が備わっていますが、キングがおじさんの姿をとる最大の理由は「極度の緊張や畏まり、精神的な負荷」です。人間社会で威厳を保とうと見栄を張ったり、他者に対して身構えたりする際に無意識におじさんの姿へ変化してしまいます。一方で、心を許した仲間たちの前や戦闘で全力を出す場面では本来の少年の姿に戻ります。精神状態が外見にダイレクトに反映されるコミカルかつ切ない特徴といえます。