国土交通省とNEXCO各社が推進してきたロードプライシング政策も、2026年に入り新たな局面を迎えている。ピークタイムの通行料金を過剰に引き上げ、オフピーク帯を大幅に値下げする施策だ。
施策の狙い自体は合理的だった。しかし、物流業界の2024年問題以降、長距離トラックの運行スケジュールは分単位でシビアに管理されている。さらに物価高の影響で節約志向を強めた一般ドライバーが加わり、「料金が安くなる深夜0時」の直前に料金所手前のサービスエリアやパーキングエリア、路肩に車両が滞留する現象が激化している。
日付が変わる瞬間に一斉に本線へと流出する大型車と普通車の群れ。これがインターチェンジ付近での合流部における深刻な速度低下を引き起こし、夜間帯の新たなボトルネックと化している。料金差による誘導だけでは、物理的なインフラの容量を超えた集中を防ぎきれていないのが実情だ。