長年、多くの実験で「O型は他の血液型に比べて約2倍蚊に刺されやすい」という結果が報告されてきた。この現象の鍵を握るのが、赤血球の表面にある「糖鎖」だ。O型の人は、自身の血液型を示す物質(分泌型抗原)を汗や皮膚の分泌物を通じて体外に放出する割合が高いとされている。
蚊は触角にある高度な化学センサーを使い、このわずかな糖のシグナルを感知する。もちろん、すべてのO型の人が一様に刺されるわけではない。だが、化学的な「引き金」を生まれつき持ち合わせている可能性が高いことは、近年の精密な行動解析でも改めて裏付けられている。