昭和の巨魁・田中角栄の光と影|未公開資料が明かす現代日本の原点

昭和の巨魁・田中角栄の光と影|未公開資料が明かす現代日本の原点

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昭和の巨魁・田中角栄の真実に迫るとき、避けて通れない双璧がある。「日本列島改造論」と「ロッキード事件」だ。地方の格差を解消し、列島全体を巨大な経済圏に変えようとした列島改造論は、空前の地価暴騰と狂乱物価を引き起こす劇薬となった。地方へ道路を通し、トンネルを穿つ。公共事業の分配権益は、地方を潤すと同時に政権を永久化するための強力な集票兵器へと化けたのである。

しかし、絶頂期の首相を突如として襲ったのが、アメリカの航空機大手から巨額の資金が渡ったとされるロッキード事件だった。2026年に入り新たに公開された当時の側近たちの肉声テープや未公開資料からは、検察の網が迫る直前、官邸と政界の裏舞台で凄まじい情報戦が展開されていた実態が浮かび上がる。権力の頂点で何が起きていたのか。偉大な国づくりという功績と、政界の闇。その表裏一体の構造こそ、現代日本の原点を形作った本質にほかならない。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。