物価高に伴い「特売日にまとめ買いしたものの使い切れない」という声や、ふるさと納税の返礼品などで一度に数十個単位の卵が届くケースが増えています。ここでまず確認しておきたいのが、卵のパッケージに印字されている「賞味期限」の本来の定義です。
日本卵業協会および食品安全委員会の公表基準によると、市販の鶏卵に記載されている賞味期限は「安心して生食できる期限」を指しています。万が一サルモネラ属菌が存在していた場合でも、菌が増殖しない期間として年間平均気温を考慮して安全マージンを大きく取って設定されています。そのため、賞味期限が迫っている卵や切れて数日以内の卵であっても、70℃で1分間以上(または65℃で3分間以上)加熱調理を行えば、衛生上問題なく食べることが可能です。
ただし、殻にヒビが入っているものや、割った段階で異臭・変色があるものは加熱の有無にかかわらず廃棄すべきです。正しい衛生知識を持ったうえで、無駄なく使い切る調理計画を立てることが重要になります。