会場を訪れると、平日の昼間にもかかわらず多様な層の来場者が静かに作品に見入っている。展示空間は、彼女の初期の試行錯誤から最盛期の代表作、さらには日常の雑記帳に至るまで立体的に構成されており、空間全体がひとつの生命体のような迫力を放つ。
特に注目を集めているのは、光と色彩のコントラストを極限まで高めた代表作のシリーズだ。ガラスケース越しに見る原画の質感は力強く、デジタル画面では決して味わえない圧倒的な質感が観客を惹きつけてやまない。友人と訪れていた20代のクリエイターは「言葉にならない衝撃を受けた。自分が何を作るべきか、根本から問い直された気がする」と興奮気味に語った。