Wbc2023侍ジャパン世界一の全真相|大谷対トラウトと激闘の舞台裏

Wbc2023侍ジャパン世界一の全真相|大谷対トラウトと激闘の舞台裏

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侍ジャパンが大会最大の試練を迎えたのが、準決勝のメキシコ代表戦でした。序盤に先制を許し、再三の好機を相手の堅守に阻まれる重苦しい展開のなか、チームを救ったのが吉田正尚選手による同点スリーランホームランでした。

3点を追う7回裏2死一、二塁の場面。吉田選手はインコース低めの厳しいチェンジアップをすくい上げ、右翼ポール際へ起死回生の本塁打を叩き込みました。吉田選手はこの大会で大会最多打点記録(13打点)を樹立し、オールWBCチーム(ベストナイン)にも選出されるなど、打線の主軸として抜群の勝負強さを証明しました。

そして9回裏、4-5の1点ビハインドで迎えた無死一、二塁の場面で打席に入ったのが、それまで極度の打撃不振に苦しんでいた若き主砲・村上宗隆選手でした。

ネット上や一部の評論家からは「バントで走者を進めるべきだ」「代打を出すべきだ」という声も上がっていましたが、栗山監督は代打を送らず、強攻策を選択しました。ベンチ裏で城石憲典コーチを通じて「お前に任せた、思い切って行ってこい」と伝えられた村上選手は、初球のストライクを見逃した後のカウント1-1から、真ん中高めの直球を完璧に捉えて中堅フェンス直撃の逆転サヨナラ2点適時二塁打を放ちました。

この劇的なサヨナラ打による復活劇の背景には、選手の能力を最後まで信じ切り、失敗の責任をすべて背負う覚悟を持った首脳陣のマネジメントがありました。プレッシャーに押し潰されそうになっていた若き打者に自由なスイングを許容した決断が、侍ジャパンを決勝へと押し上げる最大の原動力となったのです。

また、このメキシコ戦で先発を務めた佐々木朗希投手の登板成績(4回3失点、自責点1)も、数字以上のインパクトをMLB関係者に与えました。最速102マイル(約164キロ)の直球と落差の大きいフォークボールのコンビネーションは、メジャーリーグの現地スカウト陣から「すでにMLBトップクラスのエース級ボールを投げている」と極めて高い評価を獲得しました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。