検索エンジンで作品名を調べると、「打ち切り 理由」という関連ワードが頻繁に表示されます。結論から言えば、『絶対零度』は決して視聴率不振によって打ち切られたわけではありません。では、なぜこのような噂が広まったのでしょうか。その真相には3つの明確な理由があります。
1. シーズン4の世帯平均視聴率「9.9%」という表面的な数字
シーズン4(2020年1月期)の全話平均世帯視聴率は9.9%と、わずか0.1ポイント差で大台の2桁に届きませんでした。ドラマの成否を「平均2桁」で二元論的に語るネットニュースの見出しが先行した結果、「2桁割れ=失敗=打ち切り」という短絡的なイメージが一人歩きしてしまったのです。
しかし、最終回翌週に放送された特別編『AFTER STORY〜あれから1年後…未来へ向けた旅立ち〜』は10.7%を記録しており、固定ファン層の熱量は最後まで極めて高い数値を維持していました。
2. 「ミハンシステム」をめぐるストーリーの完全決着
シーズン3およびシーズン4は、AI未然犯罪捜査システムの実用化をめぐる国家の陰謀と、主人公・井沢範人の妻子の復讐劇が主軸でした。シーズン4のクライマックスにおいて、ミハンの法制化をめぐる黒幕との対決、そして井沢の精神的救済が描かれ、ドラマとしての根幹プロットが完全に描き切られたのです。無理な引き伸ばしを行わず、物語として美しい完結を迎えたことが「終了」の主たる理由です。
3. テレビ局の指標変化(世帯視聴率からコア・配信再生数へ)
2020年以降、フジテレビをはじめとする民放各局は、広告価値の高い「コア層(13〜49歳)の個人視聴率」や「TVer等の見逃し配信再生数」を最重要指標へとシフトしました。『絶対零度』は世帯視聴率でも同クール上位に位置していましたが、制作陣が掲げた「全2シーズンにわたるミハン完結編」の構想が計画通りに満願成就したというのが業界関係者の一致した見解です。