激動の半生を公私にわたって支え続けたのが、夫であり作詞家・音楽ディレクターとしても活躍した千野豊氏でした。借金問題に直面した際も、夫妻は固い絆で結ばれ、二人三脚で苦境に立ち向かってきました。しかし晩年、千野氏が病に倒れると、彼女は過密な巡業の合間を縫って献身的な介護を続けます。惜しまれつつ千野氏が旅立った際、公の場で流した涙と「夫がいたからこそ逃げずに歌い続けられた」という言葉は、多くのファンの胸を打ちました。
配偶者を失う深い喪失感を経験しながらも、彼女の歌への情熱は途絶えていません。テレビ朝日系の長寿トーク番組『徹子の部屋』に出演した際には、司会の黒柳徹子に対し、深夜に鳴り響く取り立て電話の恐怖や、どん底で夫婦で誓い合った覚悟を赤裸々に激白。飾り気のない率直な語り口は放送直後から大きな共感を呼び、SNSや視聴者フォーラムでも「どんな経済小説よりも胸に刺さる」「昭和の女の底力を見た」と絶賛されました。
畠山みどりのコンサートやテレビ出演の頻度について、2026年現在は全盛期のように全国を年中駆け回るスタイルではありません。身体への負担を綿密に考慮し、NHKやBSの大型歌謡特番、記念イベント、同世代歌手とのジョイントコンサートなど、信頼できる舞台に絞って出演しています。往年の代名詞である「出世街道」のイントロが鳴り響き、凛とした袴姿でステージの中央に立った瞬間、劇場の空気を一変させる圧倒的な声量とオーラは健在です。