木久扇師匠の後任として公式発表された立川晴の輔の起用は、落語界にとっても歴史的な出来事でした。笑点の初代司会者である立川談志師匠が番組を去って以来、落語立川流の噺家がレギュラー回答者として席に座るのは約55年ぶりの快挙となったからです。
晴の輔は1972年生まれ、兵庫県神戸市出身。立川志の輔師匠の一番弟子として1997年に入門し、2013年に真打へ昇進しました。BS日テレで放送されている『笑点 特大号』の若手大喜利では長年回答者や司会を務め、番組関係者や視聴者からその腕前を高く評価されていました。
抜擢された決定的な理由は、「圧倒的なアドリブ対応力」と「知性派としてのバランス感覚」です。奇をてらったボケだけでなく、司会の昇太や周囲のベテラン勢のパスを的確に受けて広げるトーク力があり、番組全体のテンポを円滑にするバランサーとしてこれ以上ない適任者と判断されました。