身に覚えのないそのあざ、大丈夫?白血病初期の危険サインと見分け方

身に覚えのないそのあざ、大丈夫?白血病初期の危険サインと見分け方

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皮膚の下で起きている事態の核心は、止血の要である血小板の激減にある。私たちの骨髄では常に赤血球、白血球、血小板が絶妙なバランスで造り出されているが、白血病細胞が骨髄内で無秩序に増殖すると、正常な血液細胞の製造工場が完全に占拠されてしまう。その結果として引き起こされるのが急激な血小板減少症だ。

血小板が危険水準まで落ち込むと、毛細血管にかかるわずかな日常的圧力――靴下のゴムの締め付けや衣類の摩擦程度――で血管壁が破れ、漏れ出た血液を塞ぎ止めることができなくなる。医学的に「点状出血」と呼ばれる赤唐辛子の粉を振ったような微小な斑点や、それらが融合してコイン大以上の広がりを見せる「紫斑」は、毛細血管の悲鳴そのものと言っていい。歯茎からの出血が止まらない、鼻血が頻発するといった症状が同時に起きるのも同じ理屈である。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。