歴史の転換点は1998年だった。リッキー・マーティンが歌い上げた『The Cup of Life (La Copa de la Vida)』。この一曲が放ったインパクトは凄まじかった。ブラスセクションが炸裂する躍動感あふれるビートは、世界中にラテンポップの大ブームを巻き起こした。
これを機に、ソニー・ミュージックエンタテインメントをはじめとする大手レコード会社が本格参入。メガヒットを狙う音楽ビジネスとメガスポーツイベントが強固に結びついた。公式コンピレーションアルバムはミリオンセラーを連発し、サッカーファン以外をも巻き込む巨大市場へと変貌を遂げたのだ。