バウムテスト(Baum Test)は、1949年にスイスの心理学者カール・コッホ(Karl Koch)によって体系化された投影法心理検査です。心理アセスメントの分野において、言語を用いずにパーソナリティの全体像や無意識領域の衝動、葛藤を把握する代表的な手法として広く普及しています。
「実のなる木を1本描いてください」という教示に対して描かれる樹木は、描いた本人自身の無意識的な自己像(自己イメージ)の投影とみなされます。質問紙法の心理テストのように「良く見せよう」とする意図的な回答の歪曲(防衛機制)が働きにくく、言語化が難しい内面的な情緒やストレス耐性がダイレクトに反映される点が大きな強みです。
医療機関における心理査定をはじめ、教育現場での児童理解、司法機関、さらには企業の採用適性検査やキャリアカウンセリングまで、幅広い領域で導入されています。