すべての教科書編纂の土台となっているのが、国際指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)だ。高校卒業時点でB1〜B2レベルへの到達を視野に入れた設計が進んだ結果、高校生が触れるべき語彙数は以前と比べて激増した。
教科書本文の語数は右肩上がりに増え、設問文すらすべて英語で記述されるのが標準となった。「知っている単語を思い出す」スピードでは追いつかない。「英語を英語の語順のまま理解し、瞬時に次のアクションへ移る」という、母国語に近い認知プロセスが求められている。このスピード感についていけない生徒が早い段階でドロップアウトしかねないという懸念は、全国の教員の間で日増しに高まっている。