ドラッグストアで市販されているエアコン洗浄スプレーは、一見すると万能な魔法のアイテムに見える。しかし、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)や消費者庁は、誤ったスプレー使用による内部ショートや火災事故について、毎シーズン強い注意喚起を発信している。
問題の本質は「見えない部分への液剤の付着」だ。ルームエアコンの心臓部周辺には、無数の配線や電子基板が密集している。洗浄液が電気部品に浸入すると、トラッキング現象を引き起こし、作業中だけでなく数日から数週間後に突如として出火する事例が実際に起きている。ダイキン工業株式会社をはじめとする主要空調メーカー各社も、市販の洗浄スプレーをユーザー自身が無防備に噴霧する行為に対して一貫して慎重な姿勢を崩していない。