主演の綾野剛と小栗旬は、プライベートでも長年にわたり深い交友関係を結んでいることで知られる。互いの実力を誰よりも認め合うふたりの信頼関係があったからこそ、あの緊張感あふれる病室のシーンが生まれたと言えるだろう。
劇中、産婦人科医の鴻鳥サクラ(綾野剛)と父親の篠原浩之(小栗旬)が対峙する場面では、セリフの合間にある「間」や視線の交わし合いに本物の感情が宿っていた。単に演技を合わせるのではなく、役としてその場に生きて向き合っていたからこそ、ドキュメンタリーと見紛うほどのリアリティが画面からあふれ出ていたのだ。