プロのフルーツカット現場で実践されている、基本のくし形切りと安全で美しい皮の剥き方を順を追って解説します。包丁は刃渡りが長く、刃先までしっかり研がれた牛刀や三徳包丁を使用すると断面が滑らかに仕上がります。
ステップ1:ヘタ(ツル)とお尻を薄く落とす
まな板の上にメロンを安定して置くため、まず上下の端を5ミリ程度だけ平行に切り落とします。切り落としすぎると可食部が減るため、最小限にとどめるのがコツです。
ステップ2:真上から縦半分に一刀両断する
安定した平らな面を下にして、真上から包丁をまっすぐ入れ、縦半分にカットします。このとき左右の大きさが均等になるよう、中心線をしっかり見極めます。
ステップ3:種の取り方のコツ(力任せは厳禁)
ここが最大の分岐点です。スプーンの背をメロンの内壁に沿わせ、種だけをすくい取るように優しく撫でて外します。ワタ周辺のゼリー状部分は果実の中で最も糖度が高いゾーンです。金属スプーンでゴシゴシと力任せに削り落としてしまうと、最高の果汁をドブに捨てることと同義になります。
ステップ4:放射状にくし形へ等分する
種を除いた半身を、まな板の上でさらに縦半分(1/4カット)、そのまた半分(1/8カット)へと放射状に切り分けていきます。大玉なら1/8〜1/16サイズが上品で食べやすい厚みになります。
ステップ5:プロ直伝の皮の剥き方
くし形に切った果肉を横に寝かせ、皮と果肉の境目に包丁の刃を入れます。このとき、包丁を動かすのではなく、果肉側の皮を手で軽く引っ張りながら包丁の刃を滑らせると、果肉を削り落としすぎず均一な厚みで皮を分離できます。皮のグリーン(または白)が濃い部分は苦味があるため、緑とオレンジ(または黄緑)の境界線より2〜3ミリ内側を狙うのがベストです。