本作の原点となったのは、原作コミックスのファンの間でも伝説と語り継がれていた小説版のエピソードだ。忍術学園の一年生羽組の担任として、いつも生徒たちを温かく見守ってきた土井先生が突如として消息を絶つ。この導入部だけで、長年のファンは胸を締め付けられるような予感に襲われた。
Screenで展開されたのは、子ども向けのユーモアではなく、生死をかけた忍びの冷徹な現実。タソガレドキ忍者隊の諸泉尊奈門との戦いの末に消えた土井先生の行方を追う乱太郎、きり丸、しんべヱ、そして六年生たちの姿は、観客自身の「大切な人を失う恐怖」とダイレクトに共鳴したのだった。