暗く寒々しかった築100年の木造邸宅が、広々とした吹抜けと現代的なリビングを備えた住まいに生まれ変わる。ビフォー写真に写る傷んだ畳や煤けた天井は、アフター写真では洗練された古材の梁と最新の設備が融合した上質な空間へと一変する。この劇的な変化こそが、多くの人々を魅了してやまない最大の理由だ。
しかし、誰もが気になるのはその裏にあるリアルな費用相場だろう。一般的に、築80年〜100年クラスの古民家を本格的にフルリノベーションする場合、掛かる費用は1,500万円から3,000万円前後が中心価格帯となる。坪単価に換算すると50万円〜80万円程度が目安だが、基礎の打ち直しや屋根の吹き替え、断熱改修の規模によってはそれ以上になるケースも少なくない。
新築を建てるのと同等、あるいはそれ以上のコストが掛かることもある。それでも古民家が選ばれるのは、現代のプレハブ工法や集成材では絶対に再現できない、樹齢数百年の太い地松や漆喰の温もりが存在するからだ。