長年、手芸・クラフト産業は毛糸や編み針といった基礎資材の供給に依存してきた。しかし現在、その潮目が劇的に変わりつつある。アパレル産業が提案するストリートモードやアウトドアテイストを自ら再現したいと願う層が急増し、副資材やタグ専用パーツの需要が跳ね上がっているのだ。
オンラインマーケットのminneやCreemaを覗くと、タグ付きニット帽は一般的なハンドメイド作品に比べて高単価で取引される傾向が顕著だ。購入者が求めているのは、単なる防寒具ではなく「ストーリーを纏うプロダクト」。小さなタグは、作家の美意識を凝縮したシグネチャーとして機能している。