「推しは推せる時に推せ」。この言葉が、今やかつてないほど切実なリアリティを持って響いている。かつてアイドルといえば、下積み時代を経てブレイクし、数年間トップを維持した後に惜しまれつつ卒業・解散していくのが黄金パターンだった。しかし今、そのサイクルは極端なまでに短縮されている。
背景にあるのは消費スピードの異常なまでの加速だ。ショート動画でのバズをきっかけに、結成数ヶ月でスターダムへ駆け上がるグループが増えた反面、熱量が冷めるスピードも早い。ファンの消費サイクルが早まった結果、どれほど集客力があっても、次なるトレンドの波に飲まれればグループの存続維持は一気に厳しくなる。短期間で売り切り、次へ乗り換えるマーケットの構造が、アイドルの寿命を縮めている。