投資家が同社に強気な視線を送る最大の理由は、他社の追随を許さない製品ポートフォリオにある。なかでも半導体用スパッタリングターゲット事業は世界シェアの過半を握る絶対王者だ。先端ロジック半導体やメモリーの配線形成に不可欠なこの高純度金属材料は、生成AIブームに伴うデータセンター向け要求水準の高まりで需要が爆発している。
一般的な製錬事業と異なり、これらの製品群は圧倒的な粗利益率を誇る。同社が強みを持つ半導体材料分野は、一度顧客の製造プロセスに採用されれば切り替えが極めて困難だ。この堅固な「参入障壁」こそが、不況下でも底堅い収益を叩き出す基盤となっている。