それぞれの生息環境において、独自の進化を遂げて頂点に君臨する巨大生物たちの生態は驚異に満ちています。
陸上世界一大きい動物であるアフリカゾウは、成体雄で肩高約4メートル、体重は最大10トンに達します。1日に食べる植物の量は150〜300キログラム、消費する水分は100リットル以上にも及び、サバナの生態系を維持するキーストーン種として樹木の伐採や種子散布に極めて重要な役割を果たしています。
一方、極寒の北極圏で生態系の頂点に立つホッキョクグマは、陸生肉食動物として最大の威容を誇ります。最大個体では体長2.6メートル、体重800キログラムを超え、流氷の割れ目から呼吸に上がってくるワモンアザラシを分厚い前脚の一撃で仕留めます。
鳥類に目を向けると、飛翔能力を捨てて地上適応を果たしたダチョウが頂点です。雄の成体は全高約2.5メートル、体重は130〜150キログラムに達し、強靭な脚力から繰り出される走力は時速70キロメートルを記録します。飛翔用の薄く軽い骨構造から脱却し、捕食者に対抗するための頑強な体躯を進化させました。
そして過酷な南極海の深海域には、無脊椎動物として地球最重量を誇るダイオウホウズキイカが潜んでいます。全長はダイオウイカと同等かやや短いものの、胴体が極めて太く重量は約500キログラムに達します。触腕には360度回転する鋭利な鉤爪(かぎづめ)を備えており、マッコウクジラと深海で死闘を繰り広げる宿敵として知られています。