インターネット上の掲示板やレトロゲームコミュニティでは、「V.G.=単に女の子が脱げるだけのイロモノ格ゲー」と短絡的に語られるケースが散見されます。しかし、この言説は歴史的な事実とは異なります。
当時、パソコン通信や初期のゲーム攻略サイトで交わされていた議論を検証すると、プレイヤーたちは「フレーム単位の隙の少なさ」や「空中コンボの繋がりやすさ」、「対空技の無敵時間」といった本格的な格闘ゲーム理論に基づいて本作を研究していました。事実、コンシューマ版の『アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ2』などでは、競技用格闘ゲーム顔負けの連続技や差し合いが成立しており、大会イベントが開催されるほどの熱量を持っていたのです。
成人向け要素はあくまで強烈なフックであり、コアにあったのは「本格的な2D格闘ゲームを自分たちの手で作り上げる」という開発陣の情熱でした。この二面性こそが、四半世紀以上を経た現在でも語り継がれる最大の要因です。
【プロの結論】今から『V.G.』シリーズを体験したい人の選び方と判断基準
2026年現在、レトロゲームの再評価が進む中で、本作に興味を持ったユーザーに向けた客観的な選択基準を提示します。
【こんな人におすすめ(選ぶべきプレイヤー)】
- 90年代の黄金期2D格闘アクションを味わいたい人:セガサターン版『Advanced V.G.』またはPS版『Advanced V.G.2』が最適です。操作レスポンスが良好で、純粋な対戦アクションとして快適に遊べます。
- 木村貴宏氏の作画・世界観を堪能したい人:OVAアニメ版の視聴や、当時の設定資料集・原画集の閲覧を推奨します。最高峰のセル画作画による肉体表現に触れることができます。
- 美少女PCゲームの歴史的原点を体験したい人:PC-98実機やプロジェクトEGG等の配信プラットフォームで初代PC-98版をプレイし、当時のドット絵の凄みを確認するのがベストです。
【慎重になるべき人(ミスマッチになりやすいケース)】
- 現代のハイパーカジュアルな成年向けADVを求めている人:本作は格闘ゲームであるため、コマンド入力やバトルの難易度が高く、ストーリーやCGを回収するだけでも一定のプレイスキルが要求されます。
- 過激な18禁シーンのみを効率的に閲覧したい人:ゲームパートの難度が高いため、単にCG鑑賞だけを目的にするとフラストレーションが溜まる可能性があります。