クロスバイクやロードバイク、外装6段変速付き軽快車などの変速機付きチェーン伸びは、ママチャリのような車軸スライドによる調整ができません。外装変速車は「リアディレイラー(後変速機)」に内蔵されたスプリングがアームを後方に引っ張ることで、自動的にチェーンのたるみを吸収するテンショナー構造になっているためです。
変速機付き自転車でチェーンがだらりとたるんでチェーンステーに当たる場合、主な原因は2点に絞られます。1点目はリアディレイラーテンション調整ボルト(Bテンションボルト)の狂いやプーリーケージのバネ疲労・固着、2点目はチェーン自体の物理的摩耗限界です。
ディレイラーのバネに異常がないにもかかわらずチェーンがたるむ場合、簡易的なテンショナーたるみ改善を試みるのではなく、チェーンが規定長を超えて伸び切っていると判断すべきです。市販の「チェーンチェッカー」をチェーンに差し込み、0.75%以上の伸びが確認された場合は自転車チェーン交換時期目安に達しています。この状態のままチェーンカッターコマ詰め(リンクを短く切る作業)を行うと、ローギア(大きい歯車)に入れた際に変速機が過剰に引っ張られ、ディレイラーが折損してホイールに巻き込まれる致命的な故障を引き起こします。