教育界で大きな話題を呼んだ武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)は、「世界の課題を解決する実践型リーダーの育成」を掲げてスタートしました。従来の大学教育にありがちな座学偏重を排し、1年次全員が寮生活を送りながら、現役の起業家やビジネスリーダーから直接指導を受けるカリキュラムが特徴です。
オープンキャンパスや現場の教員・学生の声を取材すると、受講生の熱量は極めて高く、「入学直後から実際にクラファンを立ち上げたり、事業検証を行ったりする経験ができる」という実践性に対する高評価が目立ちます。伊藤学部長自らが学生一人ひとりと向き合い、対等な立場で壁打ち相手を務める姿勢は、従来の大学教授像を覆すものとして支持されています。
一方で、ネット上の評判や入試倍率の推移を見ると、「起業家精神が前面に出すぎていて、安定した大手就職を目指したい層にはマッチしにくいのではないか」という慎重な声も存在します。これに対し、学部側は「起業そのものだけでなく、既存企業の中で新規事業を興すイントラプレナーの育成にも注力している」と説明しており、学生の進路選択の幅も年々広がりを見せています。