物語の序盤、キングは常に浮かぶ大きなクッションを抱え、どこか頼りなげな姿で登場した。しかし、彼の真価は背中に生える「翼」の成長とともに少しずつ解き放たれていく。妖精族にとって翼は魔力の象徴であり、長らく翼が生えていなかったキングは、本来持つべき力を完全に引き出せていなかったのだ。
グロキシニアの試練を超え、ついに小さな芽のような翼が生えた瞬間から彼の成長速度は跳ね上がった。そしてマエルとの壮絶な戦いの中で完全な覚醒を果たした際、背中には美しい大輪の翼が広がり、髪型や容姿までもが凛々しい王の姿へと変貌。かつての「怠惰の罪(グリズリー・シン)」という汚名を完全にそそぎ落とし、魔神族の戦士たちをも圧倒する「真の妖精王」としての覚醒は、読者に強烈な爽快感を与えた。