この泥団子の奥深さを文化として定着させた立役者が、愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムだ。同施設では、やきものの街ならではの良質な粘土と技術を活かした体験教室を長年展開し、子どもからシニアまで幅広い層に土の魅力を伝えてきた。
さらに、同館などが関わる「光る泥だんご全国大会」は、もはや単なる工作の枠を大きく超えている。削り出しによる幾何学模様の配置、天然顔料を用いたグラデーション塗装など、参加者たちが持ち寄る作品の完成度は現代工芸の領域に達している。技術の極致を競い合う熱気は凄まじく、大人が本気で没頭するカルチャーとしての地位を完全に確立した。