Web上のコミュニティ相談や知恵袋などでは、「ROM専のアカウントからフォローされて怖い」「ROM専はお断り」といった投稿が見受けられます。なぜ無害であるはずの閲覧者が忌避されることがあるのでしょうか。現場の生の声とコミュニティ力学を分析すると、3つの明確な摩擦要因が浮かび上がります。
第1の要因は、「監視されているような不気味さ(正体不明の恐怖)」です。アイコンが初期設定のままで、プロフィールも未記入、投稿が1件もないアカウントから無言でフォローされると、発信側は「業者のスパムボットではないか」「リアルの知人や元恋人が監視目的で作った裏垢ではないか」と疑心暗鬼に陥ります。
第2の要因は、二次創作や同人誌などを扱うオタク界隈特有の「ギブ・アンド・テイク(相互承認)」の文化です。創作者たちは多くの時間と情熱を注いで作品を無償公開しています。それに対し、作品を消費するだけで「いいね」や「リポスト」「感想リプライ」といったリアクションを一切返さない姿勢は、一部の創作者から「タダ乗り(フリーライダー)」と受け取られてしまうことがあります。
第3の要因は、「非公開アカウント(鍵垢)による無言引用やブックマーク」です。鍵垢からの引用リポストは、投稿者側から誰が何を言っているのか確認できません。「悪口や晒し行為に使われているのではないか」という強いストレスを発信者に与えてしまう構造が、摩擦を深刻化させています。