カフェのカウンターでさらに注文を複雑にしているのが、カプチーノ、カフェモカ、マキアートといった親戚関係にあるドリンク群です。これらを整理する決め手となるのが、スチームミルクとフォームミルクの配分です。スチームミルクが「蒸気で液状に温められたミルク」であるのに対し、フォームミルクは「蒸気で細かく泡立てられたミルク」を指します。
大手カフェチェーンの筆頭であるスタバのメニュー比較を参照すると、その構造設計が明確に理解できます。スターバックスの定番「スターバックス ラテ」はエスプレッソにたっぷりのスチームミルクを注ぎ、表面にわずか数ミリのフォームミルクを乗せます。対して「カプチーノ」は、エスプレッソの量は同じでありながら、フォームミルクの比率を大幅に増やして「エスプレッソ:スチームミルク:フォームミルク=1:1:1」に近いバランスで作られます。泡の層が厚いため、口をつけた瞬間にふわりとした軽さと強い苦味がダイレクトに届きます。
なお、スターバックスで提供される「カフェ ミスト」は、まさにカフェオレそのものです。日替わりのドリップコーヒーに同量のスチームミルクを注いでおり、エスプレッソベースのラテとは明確に差別化されています。