ネット検索で「ベイクチーズタルト」と入力すると「閉店」「なぜ潰れた」といったサジェストワードが表示され、事業撤退を懸念する声が見られます。しかし、公式発表資料および業界取材データを分析すると、事実はネガティブな破綻ではなく、明確な「オムニチャネル化とブランド再構築」によるものです。
【店舗網再編とビジネスモデル転換の3つの背景】
- 駅ナカ・商業施設特化型から旗艦店・複合店舗への移行:初期の単一商品(1ブランド1商品)特化による多店舗展開から、同社が展開する「PRESS BUTTER SAND」や「RINGO」など複数ブランドを統合した複合型店舗や体験型旗艦店へシフト。
- EC・冷凍配送インフラの急成長:急速冷凍技術の進化により、店頭と遜色ないクオリティで全国配送できる体制が整ったことで、不採算立地の実店舗を整理し「BAKE the ONLINE」経由の販路を拡大。
- 消費行動の変化とインバウンド需要の再定義:コロナ禍以降のテイクアウト需要の変化、主要ターミナル駅への集中出店から、催事・ポップアップストアを機動的に配置する戦略へと舵を切った。
運営会社である株式会社BAKE(BAKE INC.)は、北海道発祥の「きのとや」創業家ルーツを持ちながら、スイーツ×デジタルのパイオニアとして成長してきた企業です。現在も主要都市の駅構内や百貨店を中心に安定した店舗網を維持しつつ、全国へのお取り寄せ需要に応える強固な供給体制を確立しています。